家政婦の個人契約ってどうなの?メリット・デメリット・注意点を解説
家政婦を雇うとなると「個人契約」が基本です。最近では企業が提供する形で手軽に安心して利用できる「家事代行サービス」の利用が広がっていますが、家政婦の場合は直接の個人契約であるため、雇う側には十分な準備や配慮が必要となります。そこで今回は、家政婦と個人契約することのメリット・デメリット、個人契約の方法と注意点などについてお話ししていきたいと思います。
【 目 次 】 |
Ξ家政婦さんと個人契約するメリットは?
家政婦さんと個人契約するメリットとしては、主に下記の3点が挙げられます。
・料金が安い
・融通が利く
・関係が深い
それでは、それぞれのメリットについて解説していきましょう。
●料金が安い
個人契約の場合、中間マージンがかからないので利用料金自体は安くあがります。またその料金自体もお互いの交渉によって決まるため、相手との関係性や交渉の進め方、料金以外の条件や内容などによって、より安くできる可能性があります。
●融通が利く
個人契約の場合、内容的にも時間的にも臨機応変に対応してもらうことが可能です。個人契約の家政婦さんは「家事使用人」(=個人の家庭において、その家族の指揮命令のもとで家事全般に従事している者)として労働基準法の適用除外という扱いになるため、時間についても制約が少なくなります。
●関係が深い
個人契約の場合、雇い主がきちんと面接をし、履歴書などを通して経歴や背景を知ったうえで採用することになるので、事前にお互いをよく知った状態が作られます。その上で「家に入る」という形で定期的に顔を合わせる形になるので、より人間関係が深く濃いものになります。
Ξ家政婦さんと個人契約するデメリットは?
一方、家政婦さんと個人契約するデメリットとしては、次の4点が挙げられます。
・雇入時の人物やスキルの見極めが難しい
・直接言いづらいことを伝えるのが気まずい
・簡単に他の家政婦さんに替えられない
・物損や盗難の賠償が十分なされない
それでは、同様に個々のデメリットについて解説していきましょう。
●雇入時のスキルや人間性の見極めが難しい
個人契約の場合、相手のスキルや人間性を自分で見極めなければならないため、人を採用した経験がない方にとっては基準や方法が分からずに戸惑ってしまうかもしれません。家事スキルや人間性は目に見えない部分であるため、あくまでその人物の自己申告に頼ることが中心となりがちで、雇い入れた後で「こんなはずじゃなかったのに・・・。」となってしまう危険性が常にあります。
●直接言いづらいことを伝えるのが気まずい
個人契約の場合、事前の条件交渉や雇用後の改善指導など、直接言いづらいことも自分で本人に伝えなければなりません。言いづらいからといって我慢し続けていると逆に自分のストレスとなります。「こんなことを言ったらどう思われるかな」といった不安があったとしても、毅然とした態度で当事者同士の話し合いを進める必要があり、場合によっては「相手との人間関係が悪くなる」という結果も受け入れなければなりません。
●簡単に他の家政婦さんに替えられない
個人契約の場合、雇ってはみたものの「作業スキルが思ったより低くて不満」「どうしても相性が合わない」といった理由だけで、すぐに辞めてもらうというわけにはいかない場合もあります。その後すぐに替わりの家政婦さんが見つかる保証はありませんし、辞める家政婦さんのその後の生活も気になります。実は不満に思いながらも替わりが見つからないからやむなく雇い続けている、といったケースは思いのほか多いようです。
●物損や盗難の賠償が十分なされない
個人契約の場合、物損や盗難といったトラブルが起きた際には家政婦さん本人が個人で賠償責任を負うケースが一般的です。契約書にもその旨を明記していることが多いのですが、経済力には個人差があり個人が負担できる金額にも限界があるため、大きな損害になればなるほど最終的には雇い主が泣き寝入りせざるを得ないケースが多くなります。
Ξ家政婦さんと個人契約する方法は?
家政婦さんと個人契約する方法には、主に以下の3つがあります。
・家政婦紹介所を利用する方法
・ハローワークや求人媒体で募集する方法
・友人や知人から紹介してもらう方法
それぞれについて解説していきましょう。
●家政婦紹介所を利用する方法
最も手軽で一般的なのがこの方法です。家政婦紹介所には家政婦さんとして働きたい人が集まっているので、希望する条件に合った人物が見つかる可能性は高くなります。
●ハローワークで募集する方法
実はあまり知られていませんが、ハローワークでは法人だけでなく個人の求人にも対応してくれます。その際には、雇い主の本人確認書類(運転免許証等)や住民票を提出し、安心して働ける雇用主と就業環境だということを証明する必要があります。
●友人や知人から紹介してもらう方法
事前情報が最も多く、安心して探せるのは友人や知人の紹介です。候補は少ないかもしれませんが、事前に紹介者から候補者の人柄や働きぶりについて聞くことができるため、うまくタイミングが合えばよい人物が見つかるでしょう。
Ξ家政婦さんと個人契約する際の注意点は?
家政婦さんと個人契約をする際の注意点は、大きく以下の2点です。
・細かなことまでしっかり打ち合わせをしておきましょう!
・必ず契約書を取り交わしましょう!
それぞれの注意点についてご説明しておきます。
●細かなことまでしっかりと打ち合わせをしておきましょう!
作業内容や作業時間はもちろんのこと、空き時間の使い方や休憩の取り方、自宅内の触ってもいい場所といけない場所、してもいいこととだめなこと、など思いつくことは具体的に細かくしっかり打ち合わせしておくことが大切です。トラブル回避はもちろんのこと、ルールが明確になることで家政婦さんが働きやすくなるという側面もあります。些細と思われることも遠慮せずにきちんと話し合っておきましょう。
●必ず契約書を取り交わしましょう!
「ちゃんと話したから大丈夫だろう」ではなく、話し合った内容はすべて必ず書面に記載して「雇用契約書」として取り交わしましょう。相性のいい家政婦さんとは非常に長いお付き合いになることも考えられます。最初は面倒に思われるかもしれませんが、あとからの「言った、言わない」を無くし、お互いの良い関係を持続させるためにもきちんと書面で取り交わしましょう。
Ξ個人契約以外の方法は?
最後に、「直接契約」以外の選択肢をご紹介します。「なかなか条件に合う人が見つからない」「家政婦は必要だが個人契約でなくてもよい」「雇ってみたもののイメージと違った」といった場合の参考にしてください。
これまでの「家政婦」に代わって近年急速に認知度が高まり、利用者が増えているのが「家事代行サービス」です。「家事代行サービス」とは、仕事や育児・介護などで忙しいお客様に代わって、お客様宅お掃除・洗濯・料理等の日常家事をするサービスです。「家政婦」が個人間の契約であるのに対して、「家事代行サービス」は企業が消費者向けサービスとして提供する点が一番の違いです。
●サービスなので料金体系や契約内容が明確
「家事代行サービス」は、時間単位の料金体系が中心で、その他のルールについても明確に定められているため、個人間の条件交渉が不要です。その会社から紹介されるスタッフであれば、基本的にはどのスタッフでも同じ料金でサービスを利用できます。
●会社が雇用したスタッフがサービスを提供
「家事代行サービス」のスタッフは、サービスを提供する会社の従業員です。労働基準法でいう一般の「労働者」に該当し、労務管理や教育研修などは雇用主であるサービス提供会社が責任を負っているため、消費者として安心してサービスを利用することができます。
●物損やトラブルはサービス提供会社が対応
「家事代行サービス」で器物破損、物品の紛失・盗難、プライバシー情報の漏洩などのトラブルが発生した場合、各種法令やサービス利用規約に基づきサービス提供会社が一義的な責任を負います。賠償対応や警察への届け出、本人への指導など、自分が煩わされることなくサービスを利用できます。
■家事代行サービスのLOBBY(ロビー)
当社は首都圏と関西圏で高品質な「家事代行サービス」を提供している会社です。忙しい皆さまに「ホテルで暮らすような快適な毎日」をお届けするをコンセプトに、2005年の設立以来、経営者や医師などの多くの富裕層の方々にご利用いただいております。いつも通り、希望通りに。週1回 / 2時間~の定期サービスで、掃除・洗濯・料理などの日常の家事を代行しています。
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株式会社ロビー / 富裕層向け家事サービスのLOBBY(ロビー)
代表取締役
対馬 誉仁(Tsushima Takahito)
1977年香川県生まれ。慶應義塾大学商学部卒。JPモルガン証券を経て、2005年株式会社ロビーを設立。 「忙しい皆さまにホテルで暮らすような快適な毎日をお届けしたい」という想いが社名の由来。趣味は「仕事!」と言い切る熱血社長。