「家政婦」さんがやってくる!教えて!なにをどう準備しておけばいい?
いよいよ、頼んでいた「家政婦」さんが来てくれます!初めてのお宅で『家政婦』さんも緊張しているかもしれませんが、依頼する側もドキドキでしょう。「どんな人が来るのかしら?」「汚れたお家っておもわれないかしら?」「掃除用具はこれで足りているのかしら?」等々心配が尽きない方もいるかもしれません・・・。
今回のコラムでは、そんな初めて「家政婦」さんを依頼する方に向けて、心構え(というと大袈裟ですが)と「あったら便利だなという掃除用品」などについてお話しをしていきましょう。このコラムを読んでおけば「家政婦」さんを迎え入れる準備はバッチリです。ご安心ください。
目次 要望を書き出すことから始めよう! 最初は80点でよしとしましょう! 「家政婦」さんを迎え入れる具体的な準備 さいごに |
・要望を書き出すことから始めよう!
家政婦 / 家事代行サービスの利用に際して、最も大切なのは「どこをどうして欲しいのか」という希望を明確にすることです。それをきちんと伝えておかないと、サービスが終了してから「思っていた内容と違う・・・」とがっかりしてしまうことにもなりかねません。そうならないためにも「家政婦」さんにやって欲しいことを、まずは書き出しましょう。ランダムに思いついた順からどんどん書き出していってください。最初はこんな感じで結構です・・・
キッチン周り |
次に、書き出したものに優先順位をつけましょう!下図のような感じです。
1. 食器洗い→収納も |
例えば2時間のサービスで、頼みすぎかなぁと思ったら、今回は他の部分はすっぱり諦めましょう。「家政婦」さんが全部をやらなきゃと思って、広く浅く対応してしまって、どこもが中途半端になってしまっては台無しです。「今日出来なかったところは、来週念入りにやってもらおう」と考えることも肝心です。
もちろん、上記のメモを「家政婦」さんに渡すだけでも問題ありません。しかし、下記のようにさらにひと手間加えるとより完璧です。
優先順位 | 作業場所 / 内容 | 注意点 |
1 | シンクに溜まった食器類をキレイにして食器棚にしまってください。 | 下段が皿類、中段に椀や鉢類、上段にグラス類と大まかに分けてます。悩んだら聞いてください。 |
2 | キッチンのお掃除を全体的にお願いします。 | レンジの油汚れが気になっているので、落とせるところまで落としてください。 |
3 | お風呂は一般的なお掃除でOKです。 | バススリッパなど、あるものは遠慮なく使ってください。 |
4 | 洗面所は、鏡が子どもの歯磨き粉や水ハネで特に汚れてます。 | 棚にメラミンスポンジが入っているので、ゴシゴシ擦ってもらって結構です。 |
5 | トイレは昨夜、念入りに掃除をしたのでさっとで結構です | 洗剤がきれていたら、新しいのを使ってください。 |
6 | リビングは犬の抜け毛が多いのでソファーを中心にお願いします。 | コロコロをしっかりかけておいてください。あと部屋の四隅にもよく毛が溜まっています。 |
7 | 掃除機はリビングと客間と子ども部屋と廊下をお願いします。 | 寝室は入室不可でお願いします。鍵がかかってますが、お気を悪くしないでください。 |
8 | 玄関掃除 | 「玄関掃除」と「窓拭き」は時間に余裕があればで結構です。 |
9 | 窓拭き | もし解らないことがあって、私がいなければ 080-1234-5678 に電話してください。 |
例えば、こういう指示書を作ってあげて、カウンセリング時に口頭で補足してあげれば「家政婦」さんも、理解が深まり仕事が捗るでしょうし、仕上がりもきっと満足がいくものになることでしょう。
もちろん、上記のような指示書は極端な例です。きちんとした家政婦 / 家事代行サービス会社では、各々が独自のフォームでこういった指示書(カウンセリングシート)を作成しますのでご安心ください。大切なのは、上記のような要望を遠慮せずに「家政婦」さんに的確に伝えることです。「家政婦」さんに対して「自分より年配の人に指示するのは気が引ける」「散らかった部屋の状態を見られるのが恥ずかしい」「普段手を抜いていると思われたら嫌だ」などの気遣いは一切不要です。家政婦 / 家事代行サービスのスタッフは、日ごろから「忙しくて家事にまで手がまわらない」という方々をサポートするために働いています。「自分の得意な家事で人の役にたちたい」「人に喜んでもらえることがなによりも嬉しい」と考えている人が殆どなので、遠慮することなくどんどん要望を伝えるようにしましょう。
・最初は80点でよしとしましょう!
皆様が思っている以上に、掃除の仕方や料理の味付けなどの家事のやり方はご家庭ごとに異なります。初めての利用時にはお客様も「家政婦」さんも、互いに勝手が解らず戸惑うこともあるでしょう。そこで、利用回数を重ねていくことを前提に「家政婦」さんとコミュニケーションをとっていただくことをお奨めします。利用回数を重ねていくことで、お客様のご家庭の好みについての理解が深まり、いちいち細かな指示をださずとも、「家政婦」さんは作業のポイントを掴んで積極的に対応できるようになります。ですから、最初は「80点を取れればよし」とお考えください。最終的にはお客様と「家政婦」さんが「阿吽の呼吸」で遣り取りできるようになれることが理想ですね。
・「家政婦」さんを迎え入れる具体的な準備
前章までは「家政婦」さんにやってもらいたいことをきちんと選択し、「家政婦」さんに的確に伝えるという、「家政婦」さんを迎え入れるための心構え的なお話しをしてまいりました。
今章では「家政婦」さんを迎え入れる具体的な準備についてお話しを進めていこうと思います。
「家政婦」さんはお客様宅の道具をお借りして掃除する
ハウスクリーニングの場合、清掃機材や洗剤は先方で準備して持ち込んでくれるのが一般的です(参照:コラム「家事代行・家政婦サービスとハウスクリーニングの違いって何?」)。一方、家政婦 / 家事代行サービスの場合は、原則としてお客様が普段使っている清掃用具や洗剤を使用します。したがって、掃除機はきちんと稼働するか(充電タイプの場合はきちんと充電されているか)、洗剤はきれていないか、雑巾は十分そろっているかなどの確認は最低限行っておきましょう。
家政婦 / 家事代行サービスの業者によっては、クイックルワイパーがあると便利とか、コロコロを用意してくれれば作業が捗るといったアドバイスもしてくれるので、気軽に問い合わせてみるのも良い方法の一つでしょう。
お客様宅の道具をお借りして掃除をする理由
そもそも何故、家政婦 / 家事代行サービスの場合、お客様が普段使っている清掃用具や洗剤を使用するのでしょう? それにもきちんとした理由があります。もちろんハウスウリーニングの業者と違って、サービスの対象があくまで日常の家事の範囲であるということもあるでしょうが、万が一のトラブルを防ぐという意味合いも大きいのです。例えば、解りやすい例として本革のソファーの拭き掃除をお願いするとしましょう。一口に本革ソファーの拭き掃除とはいっても、中性洗剤を薄めて固く絞った雑巾で拭いてしまうと、汚れはおちても革の柔軟性を損なってしまいます。また化学雑巾で拭いてしまうと、薬剤が革を変色させてしまう恐れがあります。クリームを擦りこむといっても、乳化クリームが適しているのか、ワックスがいいのか、デリケートクリームを使用すべきかは容易に判断がつきません。また洗剤の香り等もお客様の好みを考慮するといった一面もあります。ご家庭の家事をお客様に代わって行うというサービスですので、やはりその家庭のものをそのまま使わせていただくことが一番だからなのです。
準備しておくとよい掃除用具
準備が必要な掃除用具に関しては大きく2つに分かれます。一つは「必ず必要なもの」。もう一つは「あると便利なもの」です。「必ず必要なもの」の代表例(もちろん家庭によって異なりますが・・・)は、掃除機や雑巾(水拭き用、乾拭き用など複数枚数)、スポンジ(食器用、シンク用、お風呂用など複数個)などでしょう。
そこで、今回は「あると便利なもの」についてお話したいと思います。下記に「あると便利なもの」の参考例を記しておきます。
・カーペットクリーナー(コロコロ)⇒ 部屋がフローリングよりもカーペットのほうが多い場合、クッションを掃除をする場合に重宝します。掃除機掛けの仕上げとしても有効です。 |
以上のような「あると便利なもの」は、ただ便利なだけでなく、作業の効率が上がって決められた時間内でもより多くの箇所を掃除してもらえるというメリットがあります。作業場所別に置いておく、一か所にまとめて置いておくなど、作業するスタッフに判りやすくしておくのも時短につながります。
貴重品の管理について
これも非常に大切なことなので触れておきます。現金・クレジットカード・貴金属・個人情報が記載された文書といった貴重品は、必ず家政婦 / 家事代行サービスのスタッフが触れない場所や目につきにくい場所に保管しておくようにしておきましょう。お互いが不要なストレスを回避するためにも重要なことですので、是非心掛けておくようお願いいたします。
・さいごに
さて、今回は初めて家政婦 / 家事代行サービスを利用するという方のために、家政婦 / 家事代行サービスを実際に依頼する際の注意点についてお話しをしてきました。いかがでしょう、何らかのご参考になりましたでしょうか?
当然のことながら、日常の家事とひと口に申し上げても、お客様個々人によって気になる点や特に念入りにしてほしい箇所は異なります。家政婦 / 家事代行サービスを依頼する際には、ご自身の要望をしっかりと整理して、家政婦 / 家事代行サービスのスタッフに的確に伝えることが最も重要です。
例えば、家事に特段のこだわりがなく「すべてお任せ」といった場合でも、ホテルライクを希望するのか、整理収納を優先するのかで作業内容も大きく変わってくるものです。家政婦 / 家事代行サービスのスタッフにご自身のご要望をしっかり伝えておいていただければ、家政婦 / 家事代行サービスのスタッフも優先順位がつけやすく、作業効率も上がります。
家政婦 / 家事代行サービスの会社の大半には、「初回お試しサービス」や「トライアルサービス」という名称で、要望するサービスをきちんとヒアリングした上で実際にサービスを行い、契約前にサービスのレベルや作業内容と時間のバランスなどを確認できる機会を設けているところが多くあります。そういったサービスを活用して、ご自身の要望を正しく適えてくれるか否かをご判断されることを強くお奨めして、今回のコラムを終えたいと思います。
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