個人契約の家政婦の「よくあるトラブルTOP3」を大公開!
家政婦の雇い方として最も一般的なのは「個人契約」です。「早朝から来てもらいたい」「住み込みで働いてもらいたい」「長時間いてもらいたい」など、様々なニーズがあってのものですが、「個人契約」ということに慣れていない人にとっては思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があることも事実です。そこで今回は、個人契約の家政婦の「よくあるトラブルTOP3」を紹介しつつ、事前に準備できる回避方法についてお話したいと思います。
【 目 次 】 |
Ξ個人契約の家政婦とは?
自宅の家事を人に頼む場合、昔から最も一般的なのは個人で「家政婦さんを雇う」という方法です。その場合の家政婦は「家事使用人」(=個人の家庭において、その家族の指揮命令のもとで家事全般に従事している者)として労働基準法の適用除外という扱いになります(労働基準法 第116条2項)。これには法人に雇われてその会社の社長や役員などの家で家事を行う場合も含まれます。家政婦の探し方としては、家政婦紹介所に依頼する、ハローワークで求人を行う、友人や知人から紹介してもらう、といった方法がありますが、契約である以上は雇う側には十分な準備や配慮が必要となります。
個人契約で雇った場合、お互いの事前合意に基づき依頼内容を決定できます。掃除、片付け、洗濯、買い物、料理といった日常の家事はもちろんのこと、子供やペットのお世話、通院や入院の付き添い、高齢者のお世話、電話や来客の応対、その他日常の雑事など、幅広く依頼することが可能です。一方で、自由に決められるとはいえ避けるべき内容もあります。重量物の移動や運搬、高所や危険な場所での作業、特殊技能を要する専門的な作業、医療行為に該当する作業など、家事の範囲を超える過度なリスクのある内容を依頼するのはお互いのために避けるべきでしょう。
Ξ個人契約の家政婦のメリットは?
●マージンがかからないので料金が安い
個人契約の場合、中間マージンがかからないので利用料金自体は安くあがります。またその料金自体もお互いの交渉によって決まるため、相手との関係性や交渉の進め方、料金以外の条件や内容などによって、より安くできる可能性があります。
●依頼内容に融通が効く
個人契約の場合、内容的にも時間的にも臨機応変に対応してもらうことが可能です。個人契約の家政婦さんは「家事使用人」(=個人の家庭において、その家族の指揮命令のもとで家事全般に従事している者)として労働基準法の適用除外という扱いになるため、時間についても制約が少なくなります。
●家族同然の関係が築ける
個人契約の場合、雇い主がきちんと面接をし、履歴書などを通して経歴や背景を知ったうえで採用することになるので、事前にお互いをよく知った状態が作られます。その上で定期的に「家に入る」形になるので、特に長期にわたって雇う場合には家族同然の深く濃い人間関係が築けます。
Ξ個人契約の家政婦の「よくあるトラブルTOP3」
一方で、個人間契約であるためトラブルが発生する可能性があるのも事実です。そこで以下に個人契約の家政婦の「よくあるトラブルTOP3」を皆さんにご紹介したいと思います。
1位: スキルや人物が思っていたのと違った。。
個人契約の場合、相手のスキルや人間性を自分で見極めなければならないため、人を採用した経験がない方にとっては基準や方法が分からずに戸惑ってしまうかもしれません。家事スキルや人間性は目に見えない部分であるため、あくまでその人物の自己申告に頼ることが中心となりがちで、雇い入れた後で「こんなはずじゃなかったのに・・・。」となってしまう危険性が常にあります。
2位: 盗難紛失や物損事故で泣き寝入り(涙)
個人契約の場合、物損や盗難といったトラブルが起きた際には家政婦さん本人が個人で賠償責任を負うケースが一般的です。契約書にもその旨を明記していることが多いのですが、経済力には個人差があり個人が負担できる金額にも限界があるため、大きな損害になればなるほど最終的には雇い主が泣き寝入りせざるを得ないケースが多くなります。
3位: 辞めてほしくても辞めてもらえない!
個人契約の場合、気に入らないからといってすぐに辞めてもらうというわけにはいかない場合もあります。その後すぐに替わりの家政婦さんが見つかる保証はありませんし、辞めてもらう家政婦さんのその後の生活も気になります。実は不満に思いながらも替わりが見つからないからやむなく雇い続けている、といったケースは思いのほか多いようです。
Ξ個人契約の家政婦とのトラブル回避方法
では、これらのトラブルはどのように回避すればよいのでしょうか。次に、トラブル回避のためにできる事前準備についてご説明します。
●雇い入れ前にトライアル期間を設けましょう!
まず最初に日数や期間を限定して、トライアル期間として働いてもらうことをお勧めします。実際にお願いしたい作業をやってみてもらうことで、コミュニケーションや仕事ぶりについて確認することができます。その際に、気になった部分を改善点として敢えて伝えてみるのも大切です。指摘されたことで過度に落ち込んだり言い返したりすることなく、素直に聞いて受け入れる人物かどうかを見極めることで、雇い入れ後の働きぶりを想像できるかと思います。
●事前に細かな点まで話し合っておきましょう!
作業内容や作業時間はもちろんのこと、空き時間の使い方や休憩の取り方、自宅内の触ってもいい場所といけない場所、してもいいこととだめなこと、など思いつくことは事前に細かく具体的に打ち合わせしておくことが大切です。トラブル回避はもちろんのこと、ルールが明確になることで家政婦さんが働きやすくなるという側面もあります。些細と思われることも遠慮せずにきちんと話し合っておきましょう。
●必ず契約書を取り交わしましょう!
「ちゃんと話したから大丈夫だろう」ではなく、話し合った内容はすべて必ず書面に記載して「雇用契約書」として取り交わしましょう。相性のいい家政婦さんとは非常に長いお付き合いになることも考えられます。最初は面倒に思われるかもしれませんが、あとからの「言った、言わない」を無くし、お互いの良い関係を持続させるためにもきちんと書面で取り交わしましょう。
Ξ個人契約の家政婦以外の方法は?
最後に、「個人契約」以外の選択肢をご紹介します。「なかなか条件に合う人が見つからない」「家政婦は必要だが個人契約でなくてもよい」「雇ってみたもののイメージと違った」といった場合の参考にしてください。
これまでの「家政婦」に代わって近年急速に認知度が高まり、利用者が増えているのが「家事代行サービス」です。「家事代行サービス」とは、仕事や育児・介護などで忙しいお客様に代わって、お客様宅お掃除・洗濯・料理等の日常家事をするサービスです。「家政婦」が個人間の契約であるのに対して、「家事代行サービス」は企業が消費者向けサービスとして提供する点が一番の違いです。
●サービスなので料金体系や契約内容が明確
「家事代行サービス」は、時間単位の料金体系が中心で、その他のルールについても明確に定められているため、個人間の条件交渉が不要です。その会社から紹介されるスタッフであれば、基本的にはどのスタッフでも同じ料金でサービスを利用できます。
●会社が雇用したスタッフがサービスを提供
「家事代行サービス」のスタッフは、サービスを提供する会社の従業員です。労働基準法でいう一般の「労働者」に該当し、労務管理や教育研修などは雇用主であるサービス提供会社が責任を負っているため、消費者として安心してサービスを利用することができます。
●物損やトラブルはサービス提供会社が対応
「家事代行サービス」で器物破損、物品の紛失・盗難、プライバシー情報の漏洩などのトラブルが発生した場合、各種法令やサービス利用規約に基づきサービス提供会社が一義的な責任を負います。賠償対応や警察への届け出、本人への指導など、自分が煩わされることなくサービスを利用できます。
■家事代行サービスのLOBBY(ロビー)
当社は首都圏と関西圏で高品質な「家事代行サービス」を提供している会社です。忙しい皆さまに「ホテルで暮らすような快適な毎日」をお届けするをコンセプトに、2005年の設立以来、経営者や医師などの多くの富裕層の方々にご利用いただいております。いつも通り、希望通りに。週1回 / 2時間~の定期サービスで、掃除・洗濯・料理などの日常の家事を代行しています。
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株式会社ロビー / 富裕層向け家事サービスのLOBBY(ロビー)
代表取締役
対馬 誉仁(Tsushima Takahito)
1977年香川県生まれ。慶應義塾大学商学部卒。JPモルガン証券を経て、2005年株式会社ロビーを設立。 「忙しい皆さまにホテルで暮らすような快適な毎日をお届けしたい」という想いが社名の由来。趣味は「仕事!」と言い切る熱血社長。